医療用アートメイクって何?
アートメイクは皮膚の下を専用ニードルを使って染色します。化粧よりも自然で美しい仕上がりにできるため人気です。刺青とは異なり痛みが少なく、数年が経過すれば自然と色が消えます。鮮明に顔立ちを目立たせるのではなく、肌の状態や骨格などを考慮して自然な仕上がりにするという特徴が存在します。日頃のメイクのベースを作るために行われています。このメイクを行うと水で落ちないため海水浴やスポーツなどの場面で効果を発揮します。ごく短時間外出する場合でもメイクをしなくて済むので便利です。最近では医療補助技術としても利用されるようになりました。白斑などの色素異常部分に施術すれば、マイナス部分を隠すことができます。
アートメイクは若者から高齢者まで幅広い世代が行っています。アイラインにこのアートメイクを施せば、化粧をするのが難しい目の周辺部分までしっかりと色を入れることができます。簡単に目を大きく見せることができるので特に20代の女性に人気となっています。色素を入れる場所は皮膚の下0.01mmから0.03mmの位置です。皮下組織ではなく表皮と真皮の境目付近に入れることになります。刺青は皮下組織に入れるため消えることはありませんが、アートメイクは皮膚の浅い位置に入れるので時間が経過すれば消えます。表皮のごく浅い部分に入れた場合は1週間ほどで色が消えることになります。
アートメイクの持続年数は?
アートメイクでは施術の際にニードルを使用するため痛みを伴います。痛みには個人差がありますが、一般的に眉毛を抜くのと同等の刺激とされます。基本的に眉や唇の腫れはありませんが、アイラインは全く腫れない場合と少し腫れる場合があります。サロンやクリニックによっては施術の際に麻酔を使用する場合もあります。麻酔を使用すれば無痛で施術を受けることが可能です。アートメイクの持続年数は一般的に2年から3年ほどとされます。長い場合には5年ほど持続することもあります。
アートメイクのダウンタイムはどのくらい?
ダウンタイムとは施術から回復するまでの期間のことです。
アートメイクではニードルを使用して染色するため施術部位によって痛みや出血、腫れなどが起こります。施術後は一定のダウンタイムが必要とされます。一般的には1週間ほどのダウンタイムが必要と言われています。
アートメイクのダウンタイム中の状態
1週間ずっと腫れた状態が続くわけではありません。最初の数日が経過すると腫れは治まります。炎症が治まると施術部位が乾燥したような状態になってきます。肌に色素を入れるとダウンタイムの初期には色味が強いため違和感があるのが通常です。肌が新陳代謝するのに伴って色味は自然と落ち着いたものになります。炎症が強い時期は目立ちやすくなるので、大事な予定の直前に施術を受けるのは避けるのが賢明です。通常の状態に戻るまでの期間は施術の方法や部位、体質などによって違いがあります。
アートメイクのダウンタイムを左右する手彫りorマシン彫り
アートメイクには手彫りやマシン彫りなどの技術があります。実際の施術方法は体調や施術部位、クリニックの方針などによって違います。マシン彫りの機器は大きくアナログとデジタルに分類することができます。デジタルの場合は振動が少ないので肌へのダメージを抑えることが可能です。肌の負担が小さいほどダウンタイムの期間も短くなります。
一般的に施術後はクーリングが行われます。ただし腫れの具合には個人差が存在します。
アートメイクのダウンタイム中のアフターケア
強く腫れている場合は自宅でも保冷剤などを使用して冷却を行う必要があります。施術当日は飲酒や激しい運動、入浴を控えます。これらは腫れを強めるだけでなく出血の原因となるので注意が必要です。施術後数日間はシャワーを浴びるだけに留めるのが賢明です。また、アートメイク後にワセリンや軟膏を処方されることも多いです。
アートメイクの施術後、ワセリンはどうして塗るの?
アートメイクの施術後のお肌はとてもデリケートな状態になっています。特に施術後1週間は、塗料や色素がお肌に馴染んでいないので、入浴や洗顔の水気、汗などで流れ出やすくなっています。また肌の乾燥による痒みや痛みなどを引き起こしやすくなっています。
乾燥は炎症や吹き出物などの肌トラブルの原因となるため、ワセリンや軟膏をしっかり塗って保湿することが大事です。
アートメイクの施術後のワセリンはいつまで塗ればいいの?
施術後は最低でも3日、できれば1週間はワセリンを塗りましょう。
ワセリンには
- 色素の流出を防いでアートメイクの持ちをよくする
- 乾燥やかゆみを防ぎ皮膚の回復を促す
- 肌を外的刺激から保護してくれる
効果があります。ベタつきが気になったり、痛みや痒みがないからとワセリンを塗るのを忘れてしまいそうですが、アートメイクの仕上がりや定着が違ってくるのでクリニックの指示通り、しっかり塗りましょう。
アートメイク施術後、塗料が安定することや肌の炎症の事を考えて「最低でも3日」と指示を出すクリニックが多いようです。 「痛みがないから」「赤みが引いたから」という自己判断でワセリンや軟膏を塗らないということがないよう、指示された期間は最低限塗りましょう。 また、より長持ちさせたい場合は1週間ほど塗ると塗料が安定し、アートメイクが落ちにくくなりますよ!
アートメイクのダウンタイム中のかさぶたは剥がしていいのか?
かさぶたができた時の注意点があります。
- かさぶたは触らない、かかない
- 無理にはがさない
- 保湿をする
ダウンタイム中には施術箇所がかさぶたとなって剥がれます。かさぶたは自分で剥がさず自然に剥がれるのを待ちます。無理に剥がすと色素が定着せずに薄くなることがあるので注意が必要です。また、アートメイク後、かさぶたにならない場合もあります。
カサブタが出来る出来ないは個人差があるものなので、カサブタが出来るから下手なクリニックという訳ではないですが、何度かアートメイクを経験してきた感じでは、 上手なクリニックは「カサブタが出来にくい=ダウンタイム」が少ないように感じています。
かさぶたになる、ならないは個人差やクリニックによるものです。ダウンタイム中に処方された軟膏やオロナインの塗布などのケアを行い、自分で、かさぶたを剥がすことはせず、アートメイクの色が入らないという状況を避けるのがベストでしょう。